2008年5月30日金曜日

小中学生への携帯電話規制論

昨今、小中学生に携帯電話を持たせないようにするべきだという議論が盛り上がってきている。精神の固まらない若年層(大人でも精神が安定しているとは言えない人も多いが)を有害情報から守るためだというのが、この議論の根底にあるようだ。

確かに、プロフの誤った利用や有害サイト(エロサイトやグロサイト、そのた、利用の仕方によっては望ましくない結果を本人、社会にもたらすような情報を提供するサイトなど)へのアクセスは問題である。但し、小中学生に携帯電話をもたせないようにすれば良いという対処法はいささか短絡すぎるのではないか。

 

ITによるコミュニケーション

携帯メール 特定の人たち同士のやりとり 絆がますます強まる

結束型の人的ネットワークにしか所属しない。

結束型・・・閉鎖的(排他的) 固定 画一的 小規模

橋渡し型・・・開放的 柔軟 多様 大規模

異質の価値観を上手く取り入れたり、意見を冷静に交わしたりすることに慣れていないと同質で楽なコミュニケーションに流れる傾向が強まる。そして、そこでは皆が他の人と同調することを重要だと考えるので、違う意見を戦わせるディスカッションの場にならず、結束だけが強く外部を拒絶する特異なコミュニティになってしまう。インターネット上で強い絆を持つ閉鎖的で画一的なネットワークが多数できるという傾向は、日本以外にも中国でも見られる現象である。共通するのは、多様な人たちと、事実をもとに冷静かつ客観的にディスカッションする訓練を積んでいないことである。「誰の発言」ではなく「何をいったか」。互酬性(自分の利益より利他的な行動をとった方が望ましい環境)・多様性(異質なものを排除しない)・発信(情報は発信しないとこない)仕組みが必要。裏コミュニティが生まれる

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