2008年5月26日月曜日

BookReview 『人月の神話』

 

大規模プロジェクトをどうすれば上手く成功させることができるのか?今も昔も変わらず永遠の課題であるプロジェクト・マネジメントであるが、本書ではプロジェクト進行の上で陥りやすい勘違い?を説く。

プロジェクトをある基幹システムとそれぞれでテスト可能なサブシステムに分けて管理するという考えは、大規模で複雑なプロジェクトにおいては必須の考え方であろう。ただし、基幹システムとサブシステムの間のインターフェースを上手く設計しなければ混乱を引き起こすことになる。このインターフェースという点については「システムの科学」を参照されたい。

他にも、プロジェクトの最終段階では、N(N-1)/2で表せるようなコミュニケーションコストの問題などのせいで、プロジェクトの完了には役立たないなど多くの知見が含まれている

 

目次

タールの沼
人月の神話
外科手術チーム
貴族政治、民主政治、そしてシステムデザイン
セカンドシステム症候群
命令を伝える
バベルの塔は、なぜ失敗に終わったか
予告宣言する
五ポンド袋に詰め込んだ十ポンド
文書の前提〔ほか〕

 

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